目次
- はじめに|Wi-Fiが遅くなる理由はひとつではありません
- Wi-Fiが遅い時にまず確認すべきこと(最初の10秒でわかるチェック)
- Wi-Fiが遅くなる主な原因|3つのカテゴリで整理(初心者でも理解しやすい構造)
- Wi-Fiを速くする改善方法|今日からできる対策(優先度順)
- デバイス側に原因があるケース|見落とされがちだが重要
- 夜だけ遅い場合の原因と対策(非常に検索需要が高い)
- 部屋によってWi-Fiが弱い・届かない場合の対策
- 実例で解説|こうするとWi-Fiは劇的に改善します(成功事例パート)
- 回線が原因の場合の最終手段|光回線・プロバイダの見直し
- まとめ|Wi-Fiが遅い原因を正しく見極めれば、ほとんどの問題は自宅で解決できる
はじめに|Wi-Fiが遅くなる理由はひとつではありません

Wi-Fiが「急に遅くなった」「夜になると重くなる」「動画が止まる」と感じることはありませんか?
実は、Wi-Fiが遅くなる原因はひとつではなく、複数の要因が重なって起きることがほとんどです。
たとえば、ルーターの置き場所が悪かったり、周囲の電波が干渉していたり、回線そのものが混雑していたり…。原因が違えば、改善方法も変わります。
この記事では、Wi-Fiが遅くなる原因をわかりやすく整理し、今日からできる改善方法をやさしくまとめています。
専門的に見える部分も、なるべく身近な例を使いながら解説するので、初心者の方でも安心して読み進めていただけます。
Wi-Fiが遅い状態は放置するとストレスになりますが、ほとんどの場合、適切な対策を行えば改善できます。まずは、原因の全体像を一緒に整理していきましょう。
Wi-Fiが遅い時にまず確認すべきこと(最初の10秒でわかるチェック)
Wi-Fiが遅いと感じたとき、まずは難しい設定を触る前に「すぐ確認できるポイント」からチェックしましょう。原因が明確になれば、改善策も見つけやすくなります。
Wi-Fiの設定を改善しても速度が上がらない場合は、家庭内ではなく「回線そのもの」に原因があるケースもあります。まずは自宅側と回線側を正しく切り分けておくことが大切です。
▶ インターネット回線が遅い原因と改善方法|自宅でできるチェックポイントをやさしく解説
回線自体が遅い場合に見られる症状、夜だけ速度が落ちる理由、プロバイダ混雑の見分け方などをまとめた記事です。Wi-Fi改善だけでは解決できない場合に役立つ「回線側のチェック方法」を整理しています。
スピードテストで見るべき3つの指標(下り・上り・Ping)
最初に確認したいのが「速度と遅延」です。
スピードテストでは、次の3つの数字が重要になります。
- 下り速度(Download):動画視聴・Web閲覧の快適さに関係
- 上り速度(Upload):写真・動画送信、オンライン会議の安定性に関係
- Ping(応答速度):ページ読み込み・ゲームの遅延に直結
一般的には、
- 下り:20〜50Mbps以上
- 上り:5〜10Mbps以上
- Ping:30ms以下(ゲームは20ms以下が理想)
この数字から大きく外れている場合、Wi-Fi以外の要因も含めて見直す必要があります。
まず再起動すべき理由と効果
ルーターや接続端末は、長時間使い続けると内部処理が溜まり、通信が遅くなることがあります。
そのため、最初の改善策は「再起動」がもっとも効果的です。
- ルーターを電源オフ → 30秒待ってオン
- スマホ・PCも再起動しておく
これだけで速度が戻るケースは非常に多く、専門的な設定を変更する前に必ず実施したいステップです。
再起動で改善するケース/しないケースの違い
改善するケース
- ルーターの一時的なフリーズ
- Wi-Fiの混雑で処理が詰まっている
- 長期間電源を切っていない
改善しないケース
- そもそも電波が届いていない
- ルーターが古く性能不足
- 回線(プロバイダ)の混雑が原因
- 設置場所による干渉
再起動しても改善しない場合は、次のセクションで紹介する「原因の深掘り」を進めていきましょう。
Wi-Fiが遅くなる主な原因|3つのカテゴリで整理(初心者でも理解しやすい構造)
Wi-Fiが遅くなる原因は複雑に見えますが、大きく分けると 「電波の問題」・「機器の問題」・「回線の問題」 の3つに集約できます。
この3つのどこに原因があるかを把握することで、改善までの道筋が明確になります。
【カテゴリ①:電波・環境の問題】
障害物・壁・部屋の配置による電波損失
Wi-Fiの電波は、目には見えませんが「壁・床・ドア」などの障害物に弱く、距離が離れるほど減衰していきます。
特に以下の環境ではスピードが大きく落ちやすい傾向があります。
- コンクリート壁(鉄筋コンクリートは特に弱い)
- ルーターと部屋が離れている
- ルーターが低い位置にある(床置きなど)
電波は“光”に近い性質を持っており、障害物が多いほど届きにくくなります。
家電製品・他Wi-Fiとの電波干渉(電子レンジ・Bluetooth 等)
Wi-Fiは「2.4GHz帯」という周波数を使っています。
実はこの帯域は、電子レンジ・Bluetooth・コードレス電話なども使用しているため、干渉しやすい特徴があります。
- 電子レンジを使うと突然Wi-Fiが遅くなる
- 周囲の家のWi-Fiが多いマンションで速度が安定しない
こうした現象は、電波の干渉が原因で起きることが多いです。
2.4GHz帯が混雑しやすい理由
2.4GHz帯は古い規格から使われているため、現在もっとも混雑している周波数です。
そのため、通信距離は長いものの遅延が発生しやすく速度も安定しにくい傾向があります。
一方、5GHz帯は干渉に強く、速度も安定しやすいため、ゲームや動画視聴に向いています。
【カテゴリ②:ルーター・機器側の問題】
ルーターの経年劣化/性能不足(Wi-Fi 4・5・6 の違い)
Wi-Fiルーターは3〜5年使うと性能が落ち始めます。
また、古い規格(Wi-Fi4や古いWi-Fi5)だと、現在の通信量を処理しきれず速度低下が発生しやすくなります。
目安として、
- 5年以上前のルーター → 買い替え推奨
- Wi-Fi6対応ルーター → 最新規格で安定性が高い
となります。
同時接続しすぎが招く速度低下
スマホ・PC・タブレット・テレビ・ゲーム機…。
家庭内のWi-Fiに同時に多くの端末が接続すると、ルーターが処理しきれず速度が落ちることがあります。
特に子どものオンライン授業、家族の動画視聴が重なる時間帯は負荷が集中しがちです。
ルーターの設置場所が悪いケース(床置き・棚の奥・密閉空間)
ルーターを棚の奥や床に置いている家庭は多いですが、これが速度低下の原因になることがあります。
- 高さが低いと電波が届きにくい
- 周囲を囲まれていると電波が弱くなる
- 熱がこもり処理性能が落ちる
理想は「家の中央・床から1m以上の高さ・開放空間」への設置です。
【カテゴリ③:回線側の問題】
IPv4 PPPoE の混雑問題と夜だけ遅くなる原因
多くの回線でまだ使われている「IPv4 PPPoE接続」は、夜の利用者増加で混雑しやすい方式です。
そのため、
- 昼は速いのに、夜だけ極端に遅い
- 土日だけ速度が落ちる
といった現象が起こります。
マンションの共有回線が混雑して遅くなる仕組み
マンションタイプの光回線は、建物内で回線を共同利用しています。
夜になると住人が増えるため、速度が落ちやすくなります。
特にVDSL方式(最大100Mbps)だと、どれだけ対策しても速度には限界があります。
プロバイダ側の障害・設備不足
プロバイダが設備の増強をしていなかったり、一時的な障害が起きている場合は、家庭内で何をやっても改善しません。
障害情報を確認することで「今だけ遅いのか」「恒常的に遅いのか」が判断しやすくなります。
Wi-Fiを速くする改善方法|今日からできる対策(優先度順)
Wi-Fiが遅いと感じたとき、むやみに設定を触るよりも「効果の出やすい順」に改善していくことで、無駄なくスピードアップができます。ここでは、専門知識がなくてもできる方法から、少し踏み込んだ改善策までをやさしく解説します。
【最優先】ルーターの再起動・ファームウェア更新
まず最初に試したいのが、ルーターの再起動とアップデートです。
ルーターは長時間動かし続けると内部処理が溜まり、速度低下の原因になります。
改善ポイント
- 電源を切って30秒待ち、再度オンにする
- 管理画面からファームウェア(内部ソフト)を最新に更新する
再起動だけで「速度が半分以上戻った」というケースは非常に多く、最優先で行いたい対策です。
設置場所の改善(高さ・障害物・中心位置)
Wi-Fiルーターは置き場所で性能が大きく変わります。
理想の設置環境
- 家の中央付近
- 床から1m以上の高さ
- まわりを壁や家具で囲まない
- 密閉空間に置かない(棚の中など)
逆に、床置き・部屋の隅・電子レンジの近くなどは、電波が届きにくく速度が落ちやすくなります。
周波数帯の変更(2.4GHz/5GHzの使い分け)
Wi-Fiには「2.4GHz」と「5GHz」の2種類があります。
どちらを使うかで速度や安定性が変わります。
5GHzがゲーム・動画に強い理由
- 電波干渉が少なく安定しやすい
- 通信速度が速い
- 遅延(ラグ)が少ない
FPSや動画視聴、オンライン会議などの用途では 5GHzが最適 です。
2.4GHzを使うべきケース
- 障害物が多い
- ルーターから離れている
- 2階や別の部屋で電波を受けたい
2.4GHzは遠くまで届きやすいですが混雑しやすいため、用途に合わせて使い分けると安定します。
チャンネル干渉の改善(自動 or 手動調整)
周囲のWi-Fiや家電の影響で「チャンネル干渉」が起きると、速度が落ちることがあります。
改善方法
- ルーター管理画面 → チャンネル設定 → 「自動」or「干渉の少ないチャンネル」に変更
- 2.4GHzは「1・6・11」に固定すると安定しやすい
マンションなど周囲のWi-Fiが多い環境では、チャンネル最適化が特に効果的です。
中継器・メッシュWi-Fiの導入判断
Wi-Fiが遠くまで届かない場合は、中継器やメッシュWi-Fiが有効です。
中継器が向いている家
- ワンルーム〜2LDK程度
- ルーターから少し離れた場所だけ弱い
メッシュWi-Fiが向いている家
- 戸建て・広いマンション
- 部屋ごとに電波が弱い
- 家族が多く、複数の部屋で同時に使う
メッシュWi-Fiは値段が高いものの、家全体の安定性は段違いです。
接続端末の最適化(同時接続数の抑制)
Wi-Fiに多くの端末がつながっていると、ルーターの処理が追いつかず速度が落ちます。
改善方法
- 不要な端末のWi-Fiをオフにする
- 使わないスマート家電は接続を切る
- ゲームや仕事中だけWi-Fiの台数を絞る
同時接続が減るだけで、速度が安定しやすくなります。
ルーターの買い替え判断基準(5年以上使用は要注意)
ルーターは年数が経つと性能が落ち、最新回線のスピードに対応できなくなります。
買い替えの目安
- 使用年数が5年以上
- Wi-Fi4(11n)、古いWi-Fi5製品を使っている
- 家族の同時接続が多い
- ゲームで遅延がよく起きる
Wi-Fi 6 ルーターのメリットと向いている家庭
- 複数端末を同時に処理できる
- 遅延が少なく安定
- 混雑に強い
オンラインゲーム・動画視聴・在宅ワークが多い家庭では Wi-Fi6ルーターがほぼ必須 といえるほど相性が良いです。
デバイス側に原因があるケース|見落とされがちだが重要
Wi-Fiが遅いとき、多くの人は「ルーター」や「回線」が原因だと思いがちですが、実は スマホやPCなどのデバイス側に原因があるケースも少なくありません。
デバイスがうまく通信できない状態だと、回線をどれだけ改善しても速度が出ない場合があります。
ここでは、見落とされやすいデバイス側の要因をわかりやすく解説します。
スマホ・PCの節電モードが速度を落とす理由
スマホやノートPCには「省電力モード」「バッテリー節約機能」が搭載されています。
この機能は電池持ちを良くする一方で、以下のようにWi-Fi性能を制限することがあります。
- 通信速度を自動的に下げる
- バックグラウンド通信を制限する
- 無線の出力(パワー)を弱める
特にバッテリー残量が少なくなると、通信が極端に遅くなることがあります。
改善方法
- 省電力モードをオフにする
- 充電状態にして通信する
- PCの電源設定を「高パフォーマンス」に変更する
これだけで速度が大きく改善するケースもあります。
OSやドライバー更新の影響
スマホやPCのOSが古いままだと、Wi-Fiとの相性が悪くなり通信が不安定になることがあります。
また、PCの場合は「ネットワークアダプタのドライバー」が古いと、最新のWi-Fi規格を活かせません。
改善方法
- スマホ・PCのOSを最新に更新
- PCのWi-Fiドライバーをアップデート
- ルーターとデバイスの再接続(SSIDを再設定)
特にWindows PCでは、ドライバー更新だけで劇的に改善することがあります。
VPN・セキュリティソフトで遅くなるケース
VPNは“通信を暗号化して中継する”仕組みのため、どうしても速度が落ちやすくなります。
また、セキュリティソフトの設定によっても通信が制限される場合があります。
よくある症状
- VPN接続中だけ極端に遅い
- 特定サイトだけ遅い
- アップロードが遅い
改善方法
- 一度VPNを切って速度を比較
- セキュリティソフトの「Web保護」「ファイアウォール」を確認
- 不要な常駐アプリを停止する
仕事用VPNを使う方は、Wi-Fiの問題ではなくVPN経由の速度制限が原因のことも多いです。
夜だけ遅い場合の原因と対策(非常に検索需要が高い)
「昼は速いのに、夜になると急に遅くなる…」
この悩みはとても多く、実は 原因のほとんどが“回線側の混雑”にあります。
Wi-Fiの設定をどれだけ改善しても、回線自体が混雑している場合は限界があるため、適切な見極めが必要です。
ここでは、夜だけ遅くなる原因をわかりやすく整理し、改善方法を具体的に解説します。
IPv4 PPPoE の混雑が夜に集中する理由
多くの家庭用インターネットは、まだ「IPv4 PPPoE方式」で接続されています。
この方式は“通勤ラッシュの1本道”のような仕組みで、夜になると利用者が一斉に増えるため混雑します。
夜だけ遅くなる典型パターン
- 18時〜24時の間だけ速度が半分以下になる
- Ping値が急に高くなる(20ms → 80ms など)
- 動画が止まりやすくなる
これはWi-Fiのせいではなく、回線の接続方式に問題があるケースが大半です。
IPv6(IPoE)に切り替えると改善する仕組み
IPv6接続(IPoE方式)は、従来の混雑ルートを通らずに通信できるため、夜でも速度が落ちにくい特徴があります。
IPv6にすると改善しやすい理由
- 混雑ポイントを避けて通信できる
- 速度が安定しやすい
- 夜間の遅延(ラグ)が大幅に減る
多くのプロバイダは無料でIPv6に対応しており、申し込みだけで使えることも多いです。
プロバイダ乗り換えで改善するケース/しないケース
IPv6を使っても夜だけ遅い場合、原因は「プロバイダの設備不足」や「利用者過多」の可能性があります。
乗り換えが効果的なケース
- マンション内で利用者が多い
- 同じ回線会社の加入者が多い地域
- プロバイダの夜間速度が遅いと評判
乗り換えても改善しないケース
- 建物がVDSL方式(最大100Mbps)
- そもそもWi-Fiの電波状況が悪い
- 古いルーターを使っている
回線側とWi-Fi側のどちらが原因かを切り分けられると、ムダな乗り換えを避けられます。
マンションタイプ特有の混雑問題
マンションの光回線は、建物全体で1本の回線を共有する仕組みです。
そのため、住人が多いほど夜の混雑が起こりやすくなります。
特に注意すべき環境
- 20戸以上の大型マンション
- 学生が多い地域
- VDSL方式(最大100Mbps)の建物
改善手段
- IPv6の利用
- プロバイダ変更
- 光回線の「戸建てタイプ(独立配線)」へ変更
※ 建物が対応している場合のみ可能
夜だけ遅い場合は、この“マンション内の混雑”が原因というケースが非常に多いです。
部屋によってWi-Fiが弱い・届かない場合の対策
速度だけでなく「途切れる」「接続が不安定」という悩みを抱えている場合は、原因の見極め方が少し変わります。あわせて確認しておくと、より確実に改善できます。
▶ Wi-Fiが繋がらない・途切れる原因まとめ|状況別の改善方法をやさしく解説
電波干渉・チャンネル設定・端末側の不具合など、「遅い」とは別の要因でWi-Fiが不安定になるケースを整理した記事です。届かない・切れる症状の改善に役立ちます。
家の中で「リビングは速いのに、寝室だけ遅い」「2階で全然つながらない」といったケースはとても多く、これは 電波の届き方・ルーター位置・家の構造 が大きく関係しています。
改善策を知っておくことで、家全体のWi-Fi品質を上げることができます。
ルーター位置を変えるだけで届きやすくなる理由
Wi-Fiの電波は“横方向に広がりやすく、上下方向に弱い”という性質があります。
そのため、置き場所を少し変えるだけで、電波が届く範囲が大きく改善することがあります。
改善ポイント
- ルーターは家の中心付近に置く
- 高さを床から1m以上にする
- 壁・棚の奥・金属製ラックの近くは避ける
- コンクリート壁を挟む配置は不利
特に、ルーターを低い位置に置いている家庭では、位置変更だけで速度が2倍以上改善することもあります。
中継器 vs メッシュWi-Fi|どちらを選ぶべきか?
電波が届かない場合、対策として 「中継器」や「メッシュWi-Fi」 が有効です。しかし、どちらが最適かは家の広さ・構造によって変わります。
中継器が向いている家庭
- ワンルーム〜2LDK程度
- ルーターと部屋の距離がやや遠いだけ
- 家の構造がシンプル(壁が少ない)
メリット
- 価格が安い(3,000〜7,000円)
- 設置が簡単
デメリット
- 元のルーターが弱い場合は効果が薄い
メッシュWi-Fiが向いている家庭
- 戸建て
- 3LDK以上の広い間取り
- 部屋数が多く、電波が届きにくい場所がある
- 家族全員が同時にWi-Fiを使う
メリット
- 家全体を均一にカバー
- ルーターを複数配置するため遅延が少ない
- 移動しても電波を自動で最適化
デメリット
- 価格が高い(15,000〜40,000円)
戸建て・マンション別の最適な電波設計
電波の届き方は、住まいの構造によって大きく変わります。
戸建ての場合
- 1階に設置すると、2階や奥の部屋まで届きにくい
- コンクリ壁・鉄骨構造は減衰が大きい
- 各階にメッシュ端末を置くと安定しやすい
最適解:メッシュWi-Fiの導入が最も効果的
マンションの場合
- コンクリート造が多く、壁を1枚挟むだけで速度が落ちる
- 部屋の中心にルーターを置くのが効果的
- 中継器で十分改善するケースも多い
最適解:ルーター位置の調整 → 改善しなければ中継器
部屋ごとにWi-Fi品質が違う場合は、ルーター位置の改善・中継器・メッシュWi-Fiを組み合わせることで、家全体の安定性が大きく向上します。
実例で解説|こうするとWi-Fiは劇的に改善します(成功事例パート)
Wi-Fi改善は「設定を変えるだけ」「置き場所を動かすだけ」で大きく変化することがあります。ここでは、実際に改善したケースをもとに、どの対策がどれほど効果を発揮したのかを具体的に紹介します。
プロ家庭のWi-Fi改善ステップ(実例)
以下は、一般家庭で実際に行った改善のプロセスと、その前後の速度を比較したものです。
家庭の状況(Before)
- マンション2LDK
- ルーターは床置きで部屋の隅
- 使用ルーターは5年前のWi-Fi5モデル
- 夜になると速度が下り5〜10Mbpsまで低下
これでは、動画視聴やゲームプレイに遅延が生じるのも当然です。
Before:下り5Mbps → After:120Mbps(大幅改善)
改善のために実施した内容は次の3つだけです。
- ルーターを家の中心に移動(床→棚の上)
- 5GHz帯に接続し直す(2.4GHzから変更)
- 古いルーターをWi-Fi6対応へ買い替え
その結果…
- 下り速度:5Mbps → 120Mbps
- 上り速度:3Mbps → 65Mbps
- Ping:60ms → 19ms
- 動画・ゲーム・会議すべてが安定
わずかな配置変更と買い替えだけで、驚くほど快適になりました。
実際に改善したポイント一覧
この家庭では、以下の点を改善したことで劇的に安定しました。
- ルーターを高い位置に置く
- 家の中心に配置する
- 5GHz帯へ切り替える
- Wi-Fi6ルーターへの更新
- 不要な端末の接続解除
難しい専門設定は一切使っていません。
基本の見直しが最も効果を発揮する という典型的なケースです。
一人暮らし/戸建て/ファミリーケースの改善パターン別例
Wi-Fi環境は家族構成・住居タイプによって改善ポイントが異なります。
一人暮らし(ワンルーム)
よくある問題
- ルーターが電子レンジのそば
- 棚の中に収納している
解決策
- 電子レンジから遠ざける
- 収納から出して空間のある場所へ
- 可能なら5GHzを使用
改善効果
電磁干渉が減り、速度が安定しやすくなります。
ファミリー(3LDKマンション)
よくある問題
- 部屋ごとに電波が弱い
- 同時接続端末が多い(TV・PC・スマホ・ゲーム機)
解決策
- 中継器の導入
- Wi-Fi6ルーターへの買い替え
- ルーター位置の中央寄せ
改善効果
どの部屋でも安定し、家族全員の利用が快適になります。
戸建て(2階建て・3階建て)
よくある問題
- 上階に電波が届きにくい
- 部屋数が多く、死角ができやすい
解決策
- メッシュWi-Fiの導入
- 各フロアにノード(子機)を設置
改善効果
家全体をくまなくカバーでき、2階・3階でも快適に利用可能。
改善事例を見ると分かるように、Wi-Fiトラブルは必ずしも“難しい設定”が原因ではありません。
多くの場合、基本的な見直しや環境の改善で、劇的にスピードと安定性が向上します。
回線が原因の場合の最終手段|光回線・プロバイダの見直し
ここまで紹介した改善策を試しても速度が上がらない場合、原因は 家庭内ではなく「回線そのもの」 にある可能性が高くなります。特に夜だけ遅い・常に速度が低い・Pingが高いなどの症状が続く場合は、回線やプロバイダの見直しが有効です。
ここでは、失敗しない回線選び・乗り換え判断のポイントをわかりやすく解説します。
IPv6対応プロバイダが必須な理由
現代のインターネット環境では、IPv6(IPoE方式)に対応しているかどうか が非常に重要です。
IPv4 PPPoEは混雑が起きやすい方式のため、夜間の速度低下の主な原因になります。
IPv6を選ぶメリット
- 混雑に巻き込まれにくく、夜でも速度が安定
- Ping値が下がり、ゲームや動画が快適
- 開通手続きが簡単(多くは設定不要)
特にオンラインゲームをする方や、在宅ワークが多い家庭にはIPv6対応は必須と言えるレベルです。
戸建て vs マンションで最適な回線が違う
建物の構造や配線方式は、回線の速度に大きく影響します。
戸建ての場合
- 電柱から個別に回線を引き込むため混雑が少ない
- 光配線のため速度が安定しやすい
- ゲーム・動画・仕事など幅広い用途で最も快適
結論:基本的に光回線ならどれでも高速・安定が期待できる
マンションの場合
マンションは建物ごとに回線を共有しているため、住人が多ければ多いほど夜に遅くなりやすい特徴があります。
特に注意すべきは VDSL方式(最大100Mbps) の建物です。
- どれだけ設定を改善しても100Mbps以上は出ない
- 住人の利用が集中すると速度が下がりやすい
解決策
- IPv6対応プロバイダを利用
- 建物が「光配線方式(光コンセント)」か確認
- 可能なら戸建てタイプや独立配線方式の回線へ変更
光回線に変えて劇的に改善した例
以下は、回線そのものが原因だったケースで、乗り換え後大幅に速度が改善した例です。
Before(マンション・VDSL)
- 下り:8Mbps
- 上り:4Mbps
- Ping:60ms
- 夜は特に不安定
After(光配線方式のIPv6対応プロバイダへ乗り換え)
- 下り:180Mbps
- 上り:140Mbps
- Ping:18ms
- 夜間も安定して利用可能
家庭内環境をいくら改善してもよくならなかった速度が、回線変更だけで大幅に改善した典型例です。
回線そのものに原因がある場合、家庭内改善では限界があります。
速度テストで常に遅い・夜だけ極端に遅い・Pingが高い状態が続く場合は、プロバイダや回線の見直しが最も効果的な対策です。
Wi-Fiが急に遅くなるのはなぜ?
急に速度が落ちる場合、次のような“突発的な原因”によることが多いです。
- ルーターの一時的な負荷・熱暴走
- 家電(電子レンジ・Bluetooth機器)の干渉
- 周囲のWi-Fiが増え、チャンネルが混雑している
- 回線側で一時的な障害が発生している
まずは ルーター再起動・5GHzへの切り替え を試し、それでも改善しない場合は速度テストで問題箇所を確認するのが効果的です。
5GHzが繋がらないときはどうする?
5GHz帯は高速で安定しやすい反面、障害物に弱い という性質があります。
対処法としては、
- ルーターをより高く、開けた場所に移動する
- 近くの部屋で接続を試す
- SSID(Wi-Fi名)が分かれている場合は再選択
- ルーター側で5GHzが有効になっているか確認
- 中継器やメッシュWi-Fiを導入する
特に鉄筋コンクリートの建物では、5GHzが届きにくいことがあるため、設置場所の工夫が重要です。
速度が速いのにゲームが重い理由は?
スピードテストの「Mbps」は十分なのにゲームが重い場合、原因は 速度ではなく“遅延(Ping)と安定性” にあります。
考えられる理由は、
- ルーターの処理性能が不足
- 電波干渉でジッター(数値の揺れ)が大きい
- 2.4GHz帯を使っている
- 夜間の回線混雑
- IPv4接続のままになっている
ゲームは動画視聴よりも通信の「細かい反応」を必要とするため、Ping値20ms以下・5GHz帯の利用 が大きな改善ポイントになります。
Wi-Fiと有線はどちらが速い?
結論として、安定性・速度ともに有線接続が最も優れています。
- 遅延(Ping)が非常に低い
- 電波干渉の影響を受けない
- 速度が安定して出る
特にFPSゲーム・オンライン会議・高画質動画視聴など、安定性が求められる用途では有線が理想的です。
ただし、最新のWi-Fi6ルーターを適切に配置すれば、普段使いには十分な速度を発揮します。
まとめ|Wi-Fiが遅い原因を正しく見極めれば、ほとんどの問題は自宅で解決できる
Wi-Fiが遅くなる原因はさまざまですが、正しい順番で原因を切り分ければ、ほとんどのケースは専門業者に頼まなくても改善できます。
この記事でお伝えした重要ポイントをあらためてまとめます。
▼ Wi-Fiが遅くなる主な原因
- ルーターの劣化・性能不足
- 電波干渉(電子レンジ・Bluetooth・周囲のWi-Fi)
- 設置場所が悪い(床置き・隅・家具の裏など)
- 2.4GHz帯を使用している
- 回線混雑(特に夜間)
- 建物の配線方式(マンションVDSLなど)
- IPv4接続のままになっている
▼ まず最初に試すべき改善策
- 5GHz帯へ切り替える
- ルーターを目線より高い位置・家の中心に設置
- ルーターの再起動
- チャンネルの自動設定または変更
- 有線接続を併用する
- ルーターの買い替え(Wi-Fi6推奨)
▼ それでも改善しない場合は回線そのものを疑う
- 夜だけ極端に遅くなる
- 常に速度が10Mbps以下
- Pingが高くゲームが重い
こういった症状が続く場合は、プロバイダ変更や光回線の乗り換えがとても効果的です。
▼ 最終的なポイント
Wi-Fi改善は「順番」がとても重要です。
- 家庭内でできる改善策を実施
- 速度テストで状況を確認
- ルーターの性能・設置環境を見直す
- それでもダメなら回線そのものを変更
この流れで対応すれば、ほとんどのご家庭で「明らかに速度が上がった」「夜でも快適になった」という改善が見られます。