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はじめに|夜だけWi-Fiが遅くなるのはなぜ?

「昼間は問題ないのに、夜になるとWi-Fiが急に遅くなる」
動画が止まったり、ページの読み込みが遅くなったりして、ストレスを感じている方は少なくありません。
このような症状は、Wi-Fi機器の故障とは限らず、時間帯特有の原因が関係しているケースが多いです。特に夜は、家庭内だけでなく、周囲のネット利用状況も大きく影響します。
この記事では、
- なぜ「夜だけ」Wi-Fiが遅くなるのか
- 回線・Wi-Fi・利用環境のどこに原因があるのか
- 自分でできる確認方法と対策
を、専門用語をできるだけ使わず、初めての方にも分かりやすく解説していきます。
「原因が分からず、何を試せばいいか迷っている」という方でも、
順番にチェックすれば状況を整理できる構成になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
夜にWi-Fiが遅くなる主な原因とは?
夜間はネット利用者が一気に増える
夜は、仕事や学校が終わり、多くの人がインターネットを使う時間帯です。
動画配信サービスの視聴、オンラインゲーム、SNSの利用などが集中するため、回線が混み合いやすくなります。
その結果、昼間と同じ環境でも通信速度が落ちたように感じることがあります。
回線が混雑する「ゴールデンタイム」とは
一般的に、20時〜23時頃はネット利用が最も集中する時間帯です。
この時間は「ゴールデンタイム」と呼ばれ、特にマンションや集合住宅では影響が出やすくなります。
マンション・集合住宅は影響を受けやすい
マンションでは、建物全体で同じ回線を共有していることが多く、
夜に利用者が増えると、1世帯あたりに割り当てられる通信量が少なくなります。
共用回線による速度低下の仕組み
例えるなら、一本の道路を多くの車が同時に使う状態です。
道路自体は変わっていなくても、車が増えると渋滞が起きます。
インターネット回線も同じで、利用者が増えるほど速度が落ちやすくなります。
Wi-Fiルーターの性能が足りていない
夜に遅くなる原因が、回線ではなくWi-Fiルーター側にある場合もあります。
古いルーターや性能の低い機種は、
- 同時に多くの通信を処理できない
- 夜の利用増加に対応しきれない
といった理由で、速度低下が起こりやすくなります。
家族の同時利用で通信が圧迫されている
夜は家族全員が在宅し、
- 動画視聴
- オンラインゲーム
- スマホ・タブレットの利用
が重なる時間帯です。
1台1台の使い方は問題なくても、同時利用が増えることで通信が圧迫され、Wi-Fiが遅く感じることがあります。
夜にだけ遅くなる場合にまず確認すべきポイント
回線そのものが遅くなっているかを確認する
まず切り分けたいのは、インターネット回線自体が遅いのか、それともWi-Fiだけが遅いのかという点です。
ここを間違えると、対策をしても改善しにくくなります。
一番分かりやすい方法は、Wi-Fiを使わずに確認することです。
有線接続で速度をチェックする方法
パソコンがある場合は、LANケーブルで直接ルーターにつなぎ、速度を測定します。
この状態で夜でも速度が安定していれば、回線ではなくWi-Fi側に原因がある可能性が高いです。
反対に、有線でも遅い場合は、回線の混雑や契約内容が影響していると考えられます。
Wi-Fiだけが遅いのかを切り分ける
同じ時間帯でも、
- スマホは遅いが、パソコンは問題ない
- 特定の部屋だけ遅い
といった差が出ることがあります。
この場合、Wi-Fiの電波の届き方や、接続方法が影響している可能性があります。
回線に問題がない場合、次に疑うべきなのはWi-Fi環境です。
実は「回線は速いのにWi-Fiだけが遅い」というケースは少なくありません。
▶ Wi-Fiが遅い原因とは?回線との違いと見分け方をやさしく解説
特定の時間帯だけ遅いかを見極める
「いつも夜だけ遅い」のか、「たまに遅くなる」のかも重要なポイントです。
- 毎日ほぼ同じ時間に遅くなる
- 休日の夜だけ特に遅い
といった場合は、回線混雑の影響を受けている可能性が高くなります。
まずは、遅くなる時間帯を意識して使ってみることで、原因の方向性が見えてきます。
夜のWi-Fiが遅いときに今すぐできる対策
Wi-Fiルーターを再起動・設置場所を見直す
まず試してほしいのが、Wi-Fiルーターの再起動です。
長時間電源を入れたままだと、内部処理が不安定になり、夜に速度が落ちることがあります。
また、ルーターの置き場所も重要です。
床に置いていたり、棚の奥に隠れていると、電波が届きにくくなります。
部屋の中央付近・できるだけ高い位置に置くことで、改善するケースがあります。
5GHz帯に接続を切り替える
Wi-Fiには主に「2.4GHz」と「5GHz」という2つの周波数帯があります。
夜は周囲のWi-Fiも増えるため、2.4GHz帯は混雑しやすくなります。
対応しているルーター・端末であれば、5GHz帯に切り替えるだけで安定することもあります。
例として、
- 動画視聴
- Web会議
などは、5GHz帯の方が快適になりやすいです。
使っていない端末・アプリを停止する
知らないうちに、
- 家族のスマホ
- タブレット
- ゲーム機
がWi-Fiにつながったままになっていることがあります。
使っていない端末のWi-Fiをオフにするだけでも、
夜の通信が安定する場合があります。
ルーターの同時接続台数を減らす
Wi-Fiルーターには、快適に使える同時接続台数の目安があります。
この数を超えると、1台あたりの通信が不安定になります。
夜に遅くなる場合は、
- 同時に使う端末を減らす
- 重い通信(動画・ゲーム)をずらす
といった工夫も効果的です。
環境別|夜の速度低下に効果的な改善策
マンション・アパートの場合
マンションやアパートでは、夜のWi-Fi速度低下が起こりやすい傾向があります。
これは、建物全体でインターネット回線を共有しているケースが多いためです。
昼間は問題なくても、夜になると他の住人の利用が増え、
速度が落ちやすくなります。
回線方式(VDSL・LAN配線・光配線)を確認する
マンションの回線は、主に以下の方式があります。
- VDSL方式
- LAN配線方式
- 光配線方式
このうち、VDSL方式やLAN配線方式は、夜の混雑の影響を受けやすい傾向があります。
管理会社や契約書類で、自分の住んでいる建物がどの方式かを確認しておくと、今後の対策を考えやすくなります。
マンションで夜だけ遅くなる場合、まず確認したいのが「自分の家の回線方式」です。
同じ光回線でも、建物の配線方式によって混雑の影響は大きく変わります。
▶マンション回線の種類を見分ける方法|VDSL方式・光配線方式・LAN配線方式をやさしく解説
戸建ての場合
戸建て住宅では、回線を共有する影響は少ないため、
夜に遅くなる原因は、Wi-Fi環境やルーター性能であることが多いです。
- ルーターが古い
- 家が広く電波が届きにくい
といった場合は、設置場所の見直しや機器の交換が効果的です。
在宅ワーク・オンラインゲーム利用時の対策
在宅ワークやオンラインゲームでは、夜のわずかな遅延も気になります。
この場合は、
- 可能であれば有線接続を使う
- 使用時間帯をずらす
といった対策が有効です。
特に、会議やゲーム中だけでも有線接続に切り替えることで、安定性が大きく改善するケースがあります。
機器を見直すことで改善するケース
古いWi-Fiルーターを使っていないか
Wi-Fiルーターは、長く使っているほど性能が見劣りしてきます。
数年前の機種では、夜の通信量が多い環境に対応しきれないことがあります。
目安として、
- 購入から4〜5年以上経っている
- 接続台数が増えてきた
といった場合は、ルーター性能が原因で夜に遅くなっている可能性があります。
メッシュWi-Fi・中継器は有効か
家が広い場合や、部屋数が多い場合は、
ルーター1台では電波が行き届かないことがあります。
このような環境では、
- メッシュWi-Fi
- 中継器
を使うことで、夜でも安定しやすくなります。
Wi-Fiの電波が届きにくい環境では、機器の追加や構成の見直しが効果的です。
ただし、選び方を間違えると改善しないケースもあります。
▶中継器とメッシュWi-Fiの違いとは?マンション・戸建て別に最適な選び方を解説
ただし、設置場所や台数が合っていないと逆効果になることもあるため、
「電波が弱い部屋がどこか」を確認してから導入することが大切です。
Wi-Fi規格(Wi-Fi5/6/6E)の影響
Wi-Fiには世代ごとの規格があり、新しい規格ほど同時通信に強くなっています。
- Wi-Fi5:一般的な家庭向け
- Wi-Fi6/6E:同時接続が多い家庭向け
夜に遅くなる場合、Wi-Fi6対応ルーターに替えることで、複数端末を同時に使っても安定しやすくなります。
回線の見直しが必要なケースとは?
夜間でも極端に遅い場合
これまで紹介した対策を試しても、夜になると極端に遅い状態が続く場合は、
Wi-Fiではなく回線そのものが原因になっている可能性があります。
特に、
- ページがほとんど開かない
- 動画が低画質でも止まる
といった状態が毎晩続く場合は、回線の混雑や設備の影響を強く受けていると考えられます。
契約プランが利用状況に合っていない場合
インターネット回線は、契約プランによって
同時通信や混雑時の影響の受けやすさが変わります。
例えば、
- 家族全員が夜に動画やゲームを使う
- 在宅ワークと娯楽を同時に行っている
といった環境では、現在のプランが合っていない可能性があります。
夜だけ遅くなる場合でも、利用状況が変わったタイミングで見直す価値はあります。
プロバイダ変更・回線変更を検討する目安
次のような場合は、プロバイダや回線の変更を検討してもよいタイミングです。
- 夜間の速度低下が長期間続いている
- 建物の回線方式が古く、改善が見込めない
- サポートに相談しても解決しない
回線変更はハードルが高く感じがちですが、
夜のストレスが大きい場合ほど、効果を実感しやすい対策でもあります。
よくある質問(Q&A)
夜だけ遅いのは故障ですか?
多くの場合、故障ではありません。
夜はインターネット利用者が増えるため、回線やWi-Fiが混雑しやすくなります。
昼間は問題なく使えている場合、時間帯による影響が原因である可能性が高いです。
回線速度が速ければ夜でも快適になりますか?
回線速度が速いほど、夜でも安定しやすくなる傾向はあります。
ただし、マンションなどで回線を共有している場合は、
速度が速くても混雑の影響を受けることがあります。
そのため、回線だけでなく、
Wi-Fi環境や使い方も合わせて見直すことが大切です。
マンションでは完全な改善は難しい?
マンションの環境によっては、完全に影響をゼロにするのは難しい場合もあります。
ただし、
- 回線方式の確認
- Wi-Fi環境の改善
- 利用方法の工夫
を行うことで、体感速度を大きく改善できるケースは多くあります。
まずは、自分でできる対策から順番に試すことが現実的です。
まとめ|夜だけWi-Fiが遅い原因は複数ある。順番に切り分けが重要
夜だけWi-Fiが遅くなる原因は、ひとつではありません。
回線の混雑、Wi-Fiルーターの性能、家庭内の利用状況など、
複数の要因が重なって起きているケースがほとんどです。
そのため、いきなり回線変更を考えるのではなく、
まずは以下の順番で切り分けていくことが大切です。
- 回線そのものが遅いのか
- Wi-Fi環境に問題があるのか
- 夜の使い方が影響していないか
この順で確認すれば、無駄な対策を避けることができます。
多くの場合、
- 設置場所の見直し
- 周波数帯の切り替え
- 機器の更新
といった比較的簡単な対策で改善が見込めます。
夜のWi-Fiが遅くて困っている方は、
焦らずに原因を整理し、自分の環境に合った対策から試してみてください。